大変!大変!(今回はちょっと特別編)…エルネスト・カブール
2006-04-13 Thu 23:21


【ERNESTO CAVOUR / "El Vuelo del Picaflor"】(200?)

何でもカブールの博物館で彼のCDがCD-Rとして発売されているらしい。
ネットショップのマチュピチュさんで入手してみた。
以前ご紹介したエルネスト・カブール「El Vuelo del Picaflor」














……と思ったよ。私は。
でもジャケットをよく比較してみると…。



んん……?何か微妙に違わないか?
曲名は?……ええええええ?


ドイツ盤旧譜
1 PADRE VIENTO (Motivo)
2 ROSALIO UVAS (Calnaval)
3 DANZA AGARARIA
4 MATRACA DE UENA Y CHAARANGO (Morenada)
5 CALNAVAL DE SAN LUIS (Carnaaval)
6 LEYENDA DE LA KANTUTA (Motivo)
7 LAS MAMALITAS (Huayn~o)
8 EL VUELO DEL DEL PICAFLOR (Huayn~o)
9 LA YEGUA Y EL ARROYO (Motivo)
10 LA CUECA DETOROZADA (Motivo)
11 JAILON EN CHICHERIA (Carnaval)
12 TRES PASTORES (Bailecitos)
13 CHULUPI (Calnaval)
14 IDA Y VUELTA (Villancico)
15 RIO CHOQUEYAPU (Tonada)
16 BAILECITOS DE SAIRADOS
17 TE AMARE DESPUES DE MUERTO (Tonada)

ボリビア盤新譜          
1. LOS ALARACOS (Carnaval)
2. LA RECONTRA ROTA (Cueca)
3. LENO VERDE (Carnaval)
4. WITITIS (Danza)
5. LA SALTENA (Carnaval)
6. LA CUECA DESTROZADA (Cueca)
7. PIEDRAS PEREGRINAS
8. EL CARTUCHO (Tobas)
9. EL VUELO DEL PICAFLOR (Danza)
10. DANZA INCAICA
11. CH'ALLA (Danza)
12. LA SILLA (Bailecitos)
13. WAYRA TAQUI (Tonada)
14. CAVOUREADAS (3 Bailecitos)
15. LOS CONDENADOS (Estudio)
16. LOS CUATRO AMIGOS (Cuento)




















全然違うじゃんか!

なぜ全く同じジャケット、同じタイトルにするんだ???※
恐るべしマエストロ。
天才の考えることは我々にはよくわからん…。

早速、i-Tunesで聴くことしたが、まさかCD-Rの曲名がCDDBから送信されてくることはあるまい、とたかをくくっていたら、ちゃんとダウンロード完了。

タイトルは「El Vuelo del Picaflor 2」(笑)


【注】
※あ、慣れ親しんだ代表曲をかるがる弾きこなす、という意味で05年11月にご紹介した同タイトルのアルバムとコンセプトが同じだから…同じタイトルなのかな?




大変!大変!(今回はちょっと特別編)…エルネスト・カブールの追伸
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こんなアルゼンチンはいかが?…MPA
2006-04-04 Tue 22:22


【MPA / "ANTES QUE CANTE EL GALLO" 】(1987)


最近、フアナ・モリーナカブサッキをはじめとするいわゆる「音響派」や、かつてサイケ/プログレッシヴ・ロックバンドのアルコ・イリスで斯界に衝撃を与えたグスタボ・サンタオライヤなど、アルゼンチン音楽の刺激に満ちた新しさが話題になっているのは、みなさんご存じだろう。
私も、気になっているミュージシャンがいろいろいる。
チャカレーラ、カルナバリートといったアルゼンチン・フォルクローレをスカやロックと区別せずにぐちゃぐちゃに演奏しちゃうパンパ・ヤクザやアルボリート。
たった一人の語り弾きで、ギリギリの超内省的世界を宇宙規模まで表現できちゃうフロレンシア・ルイスに至ってはファンといってはばからないぞ。

音楽誌や評論家は、彼らのこういった音楽が最近急に台頭してきたかのような書きぶりだ。アルゼンチンには最近までタンゴとフォルクローレしかなかったような、そんな感じ。

しかし、アルゼンチンのこうしたムーブメントは、70~80年代から存在し、あの「ミサ・クリオージャ」がロックバンドによってレコーディングされたりしている。クロスオーヴァー的な動きが、ボリビアとは違うアプローチで常に行われているのだ。※1

かといって、チリみたいに白人のインテリ層が、思想や信念から「正しいもの」を希求してフォルクローレに向きあったりするアプローチとも違う。何ていったらいいんだろう。
もっと大衆的な……いろんな音楽が混在する膨大な商業マーケットがあるからこそ、そこからたまたま生まれた変種によるアプローチ……って言えばいいのかな?



さてここにご紹介するのがその名もずばり「MPA」。
Musicos Populares Argentinosだ。


リーダーはなんとペテコ・カラバハル
あのカラバハル一族の中でも、常に新しい表現を模索している人物だ。
そしてハシント・ピエドラ
今もってなおカリスマであり続ける伝説のアルティスタ。

彼らのヴォーカルも素敵だが、私のお気に入りはベロニカ・コンドミの深く澄んだヴォーカル。
なんというか渓谷や湖といった大自然を思わせるスケールのある素敵な歌声だ。
ちなみにこのアルバム、あのリト・ビターレがゲストで参加している。

さてじゃあ、いったいどんなアルバムなんだ?と聞かれると…。
何と言ったらよいのだろう…。
ガトやチャカレーラといったガウチョを彷彿とさせるアルゼンチン独特の跳ねるリズム。これを静謐なる独特の世界観でアレンジする新しい表現。※2エレキギター、オベイション・ギター、キーボード、ケーナ、バイオリン、ボンボ、フルート、ベース、サックスが参加。ドラムスは原則として登場せず、「El Humahuaquen~o」1曲のみにクレジットされている。

ボリビアを中心としたフォルクファンにはあまり食指が動かぬアルバムかも知れないが、昨今のアルゼンチン・ムーブメントに興味のある人には、ぜひお勧めしたい1枚。



"La Cancion del Brujito"


"El Humahuaquen~o"


【注】
※1
GORRION "EL ROCK DELA MISA CRIOLLA" ('73)
このアルバムは国内盤がエレックコードから発売されている。

※2
ペテコ・カラバハルはその後、ハシント・ピエドラと組んでさらに内省的な歴史的名盤を発表する。これはこれで非常に素晴らしい作品だが、まだフォルクな要素たっぷりだった本作は、実験精神に溢れていると同時に、ポップス性も忘れないという点で傑出した名盤。
もう一方のヴォーカル、ベロニカもペテコ同様、この後優れたアルバムを出している。しかし、これもペテコ=ハシント組と同様、メロディ伴奏のないヴォーカル・アルバムをリリースするなど、MPAに比するとかなり純音楽性が強い。
ベロニカ・コンドミ、ペテコ・カラバハル/ハシント・ピエドラのソロ作品は日本のネットショップでも入手可能。


【アルバム・データ】
<LP>
MPA "ANTES QUE CANTE EL GALLO" (1987)
CONFLUENCIA DISCO L.D. 2004 (ARGENTINA)

01. LA CANCION DEL BRUJITO (cancion)
02. UNA CANCION VIEJA (cancion)
03. EL CAMPO TE ESTA ESPERANDO (gato)
04. MATURANA (zamba)
05. EL HUMAHUAQUN~O (carnavalito)
06. RECUERDOS DE IPACARAI (guarania)
07. DON SIXTO PALAVECINO (chacarera)

●LP盤は入手不可。


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