ロス・テキスに操られて哭き舞うこと鉄人の如し
2008-03-05 Wed 01:56

【 LOS TEKIS / MAMAPACHA 】(2007)

いや、どうせ誰もいわないだろうから。
私がここに書いておく。

ロス・テキスの「ママパチャ」は傑作だぞう。
何、 ノチェーロスの間違いじゃないかって?

いやいや。

ロス・テキスなのである。
あ、諸君。まさか「テキスごときにそんな面白いアルバムを作れるわけない」って思ってないだろうか。 ああ、何ということだ。


私もだ。


ところが実際聞こえてきたサウンドを聴いて、CD読み込み中のMacにその場で土下座。深々と頭をたれるのみである。 ソレダー、ノチェーロス、あとはその他諸々という認識はもう終わりなのだ。

このアルバムの魅力を一言で言ってみよう。
そう、キャッチーなのだ。もうベタベタなまでに。

音楽性の高さ?そんなの自己満足。興味ない。
自己表現?そんなの歌う側のわがままなヘリクツ。
老若男女みんなの心をぐっとつかむメロディ、アレンジ、リズム。
これこそプロの仕事だ。すでにポップスというより、もうポップンポップン(←?)な感じだ。

ベタベタで泣けるメロディにも感心したが、特に優れているのが確信犯的なアレンジメントだ。

●アルバムタイトル曲M-1でアンデス系フォルクローレ宣言。今回はパンパ系じゃないよ。

●イントロでタルカと同時にエレキギターがギュンギュン唸るM-4は、間違いなくロス・ハイバスの名曲 "TARKA Y OCARINA"(1975) を念頭においたアレンジ。ハイバスファンにとっては背中に電流が駆け巡るほどの快感を覚えるはずだ。

●M-8 "Llorar Llorar" は、タイトルからしてカルカスの "Llorando se fue" 事件を意識してない?ランバダとフォルクローレが融合しちゃいましたみたいなアレンジは、自然と身体が動いちゃう魅力たっぷりのクンビア・チューン。

●M-10に至っては、80年代後半のカルカスのメロディとアレンジをそのまんま復活!「ウリーセスの遺作を発見」といわれたら絶対信じ込んでしまうような作品なのである。


今までもさかんにカルカスのカヴァーを行ってきた彼ら。案外そういうトコロから、国境を越えた老若男女のハートをつかむツボを心得たのかもしれない。近年のラテン・ポップス的展開を見せるアルゼンチン・フォルクローレの後継者でありながら、そういったサウンドが苦手な生粋ボリビアファンでも喜んでもらえること間違いなし。

第一、16曲も収録されているのに「捨て曲がない!」と感じさせるその力量に最敬礼だ。

最後にベタだけど言わせて!





テキスステキ!







ぎゃー!




"LLORAR, LLORAR, LLORAR"
歌うときに目を閉じて微笑をたたえる表情自体、"Llorando se fue"狙いでカルカス・ファン泣かせ。

【アルバム・データ】
<CD>
"LOS TEKIS / MAMAPACHA"
8869 710947-2 (2007)
RCA SONY BMG MUSIC ENTERTAINMENT (ARGENTINA)

1. LAS MANOS DEL ALFARERO
2. CARNAVALEANDO - CON SERGIO GALLEGUILLO
3. ORO VERDE - CON RONY VARGAS
4. SIGUE EL CAMBALACHE - CON RUBEN PATAGONIA
5. JILGUERO FLORES
6. NO VUELVO A AMAR
7. TANTO AMOR
8. LLORAR, LLORAR, LLORAR
9. QUIEN
10. TU PARTIDA
11. DIABLERO
12. CARINITO - CON LA MONA JIMENEZ
13. DONA UBENZA
14. AY AMOR
15. VENENO PARA OLVIDAR
16. SELECCION DE CARNAVALITOS

●大手からの最新リリース作でもあり、当分は入手しやすいと思われる。過去の盤はノチェーロス的なサウンドだったりして、これだけアンデス・ファン泣かせの完璧なアレンジと構成は他のアルバムでは見られない。




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