教えてあげないよ……サリーナス
2005-10-08 Sat 13:07

【SALINAS / "remos en el agua"】(2003)


あまりに魅力的で、素敵で、最高で、他人にはその魅力に気づいてほしくない、教えたくないという矛盾した気持ちにさせてくれるものが誰にでも一つはあるだろう。

まだ誰もその魅力に気づいた様子がないようならなおさらだ。
人に教えたい、わかってほしいという気持ちと、教えたらもったいないという気持ちの綱引きである。

え?私がケチなだけ?

まあ、私がケチであるかどうかはともかく、私にとって大事な1枚をさっそくGoogleで検索してみた。
インティ・イリマニのほとんどのオリジナル曲をつくってきたオラシオ・サリナス
彼がインティ脱退後に発表した、このソロアルバムの魅力にとりつかれた人はいるかな、と……。

そう、このアルバムはそれほど魅力的である。

はじめはちょっと気になるあの娘、だったのがしだいにその奥深さに魅せられ、激しい恋におちていく。
傑作といっていい。

ここで聴かれる宝石たちは、このブログに多く掲載される予定のネオ・フォルクローレの類ではない。
ブラジルのボサ・ノヴァ、ペルーのランドー、コロンビアのクンビアなどがギター、アコーディオンやハモンドオルガン、ときにピアノやカホンなどを伴って歌われる。
しかも、アレンジや作曲のセンスは、(ロランド・エンシーナスやコジャマルカなどの活躍で最近はやりの)ボリビア・クリオージョ音楽のようなある時代の演奏形態の魅力を伝える音楽というより、「今の音楽」という性格が強い。
いまだ生き続ける「ラテンアメリカの大衆音楽」という意味でつくられたアルバムなのだ。

ラテンアメリカ全体のクリオージョ大衆音楽を大きな包容力で包み込み、オラシオ・サリナスの洗練されたセンスでまとめあげた至上のアルバムである。そういう意味で、やはり彼はビオレッタ・パラの提唱した「カント・ポプラール」の正統な継承者なのである。

検索の結果はどうなったかって?

【日本語検索の結果】
1 件 (0.17 秒)

ワインテイスティング
こんなワインが日々の食卓にあったら豊かな気分になること請け合いです。1杯お試しは690円、1本お試しは4000円、1本お持ち帰りは2300 円です。 18日に続いて新しいCDのご紹介です。 "REMOS EN EL AGUA" HORACIO SALINAS "ESCARCHA Y SOL" HORACIO ...


う~ん、むにゃむにゃ……。
どうか一人でもいいからこのアルバムの魅力を語りあえる人が生まれますように……。


"BAJO EL CIELO NACIDO TRAS LLUVIA"


【アルバム・データ】
<CD>
SALINAS / "remos en el agua"
5406 69310-2 (2003)
WARNER MUSIC CHILE (CHILE)

01 BAJO EL CIELO NACIDO TRAS LLUVIA
02 MACUNAIMA
03 DE VUELTA
04 POEMA DE SU AMOR
05 CUMBINBA DE DON~ALICIA (Instrumental)
06 MI PAPA Y MAMA
07 LA PREGUNTONA
08 LAS VIOLETAS (Instrumental)
09 BAMBUCO DE MACONDO
10  ARAUCARIAS (Instrumental)
11  SE ARRANCARON CON EL PIANO


●チリのCDなのでボリビアやアルゼンチンなどに比べると、専門の輸入業者がすくないのは事実。常に在庫がストックされているというわけにはいかないだろうが、新しいCDなのでまだまだ入手可能だろう。ネット上で見つけたらすぐに入手することをお薦めする。


別窓 | SALINAS | コメント:0 | トラックバック:0 |
<<ルス・デル・アンデの静かな決意 | これを聴け! | ハッチャがスゴイ理由>>
コメント
コメントの投稿














管理者だけに閲覧

トラックバック
トラックバックURL

FC2ブログユーザー専用トラックバックURLはこちら
| これを聴け! |